流山市の「おくやみハンドブック」とは?受け取り方・掲載内容と、実家が空き家になったときの相談先
ご家族が亡くなった後は、死亡届だけでなく、保険、年金、税金、相続、契約の名義変更など、多くの手続きが続きます。何から確認すればよいか分からないときに役立つのが、流山市の「おくやみハンドブック」です。
「おくやみノート」と呼ばれることもありますが、流山市での正式名称は「おくやみハンドブック」です。市役所などで必要になる主な手続きと、市役所外で確認する手続きが一冊にまとめられています。
この記事では、ハンドブックをどこが作成しているのか、いつ受け取れるのか、どのような内容が載っているのかを紹介します。あわせて、市役所での手続きが進んだ後、実家や所有していた家が空き家になる場合に、「空き家のこれから相談所」がどのような役割を担うのかを説明します。
「おくやみハンドブック」は流山市が作成する手続き案内です
流山市の「おくやみハンドブック」は、ご家族が亡くなられたときに、市役所などで必要となる主な手続きを確認するための冊子です。
流山市が、終活や相続に関する情報サービスを提供する株式会社鎌倉新書との協働のもと、協賛企業等の協力を得て作成しています。
冊子には協賛企業等の広告も掲載されていますが、流山市は、掲載された広告内容や広告主を市が推奨するものではないと案内しています。広告と、市による手続き案内は分けて確認することが大切です。
最新の冊子は、流山市公式サイト「おくやみハンドブック」からPDFでも確認できます。
郵送ではなく、死亡届を提出する際に渡されます
流山市の公式案内では、「おくやみハンドブック」は死亡届を提出する際に窓口で渡されます。
葬祭業者が死亡届を持参する場合は、葬祭業者に渡されます。ご遺族の手元に届いていないときは、まず依頼した葬祭業者へ確認してください。
印刷された冊子が必要な方は、流山市役所の市民課または各出張所にも用意されています。市の公式サイトからPDFを閲覧することもできます。
亡くなった方やご家族の状況によって、必要な書類や手続きは異なります。冊子だけで判断せず、分からない項目は、ハンドブックに記載された担当課や窓口へ確認してください。
市役所で必要になる手続きをチェックできます
ハンドブックの前半には、「死亡に伴う各種届出チェックリスト」があります。亡くなった方の状況に当てはまる項目を確認し、必要な手続きと問い合わせ先、詳しい掲載ページをたどれる構成です。
主に、次の分野が掲載されています。
- 住民登録に関する手続き
- 市民税・固定資産税など税金に関する手続き
- 国民年金・厚生年金など年金に関する確認
- 国民健康保険・後期高齢者医療など医療に関する手続き
- 子どもに関する手続き
- 介護保険、障害福祉などに関する手続き
- 上下水道に関する手続き
- 市の制度や許可等に関するその他の手続き
たとえば、亡くなった方が固定資産を所有していた場合は、相続人代表者指定届や、不動産の相続登記について確認する入口になります。
市役所の外で行う手続きも掲載されています
死亡後の手続きは、市役所だけでは終わりません。ハンドブックには、市役所外での主な手続きも一覧で掲載されています。
- 遺言書の検認、相続放棄・限定承認
- 預貯金口座の解約
- 生命保険金や入院給付金の請求
- 損害保険の名義変更・解約
- 相続税など国税に関する手続き
- 不動産の相続登記
- 固定電話、携帯電話、インターネットの名義変更・解約
- NHK受信料、電気・ガス、ケーブルテレビの名義変更・解約
- 運転免許証の返納
- クレジットカードの解約
このほか、よくある質問、市役所のフロア案内、委任状、戸籍謄抄本等の郵送依頼書、相続人確認表、法定相続情報証明制度の案内も収録されています。
一冊で全ての手続きが完了するものではありませんが、確認漏れを減らし、どこへ問い合わせるかを整理するための出発点として使えます。
必要な市役所手続きは「おくやみ相談窓口」でも確認できます
流山市は、市民課前に予約制の「おくやみ相談窓口」を設けています。対象は、亡くなったときに流山市内に住民登録をしていた方のご遺族です。
予約時に伝えた情報をもとに、必要な手続きの案内や書類作成のサポートを受けられます。主な手続きでは、担当課の職員が相談窓口へ来て、申請等を受け付ける仕組みです。ただし、手続きの内容によっては、別の担当窓口へ移動する場合があります。
利用には、来庁希望日の3開庁日前までを目安に、電話または電子申請で予約します。最新の予約方法や受付時間は、流山市公式サイト「おくやみ相談窓口」で確認してください。
また、簡単な質問に答えると該当する手続きを抽出できる「全国自治体おくやみ手続きナビ」も、流山市の手続きに対応しています。
ハンドブックの次に、実家・空き家の対応を整理します
おくやみハンドブックは、死亡後の行政手続きや契約変更を確認するうえで有用です。一方、亡くなった方の家が空き家になる場合は、冊子を確認するだけでは決められない実務も残ります。
たとえば、次のような課題です。
- 家の鍵を誰が管理するか
- 郵便物や重要書類をどこへ送るか
- 電気・水道・ガスを残すか止めるか
- 火災保険の契約をどうするか
- 家財・遺品をどの順番で確認するか
- 定期的な換気、通水、庭木の手入れを誰が行うか
- 修繕、売却、賃貸、解体などをいつ検討するか
- 不動産の名義や相続登記を誰に相談するか
行政手続きと、空き家の現地対応は関係しています。たとえば、電気や水道を急いで解約すると、その後の清掃、家財整理、内見、修繕で再び必要になることがあります。反対に、契約を残したままにするなら、料金の支払者や漏電・漏水を確認する人を決める必要があります。
「市役所の手続き」と「家の対応」を別々に考えず、期限と緊急度を見ながら順番を整理することが大切です。
空き家のこれから相談所の役割
流山市の「おくやみ相談窓口」は、死亡に伴う市役所での手続きを進めるための窓口です。
「空き家のこれから相談所」は、それに代わって行政手続きを受け付ける窓口ではありません。相続後の実家や空き家について、家財、管理、修繕、不動産、解体、供養、各種手続きなど、家ごとに異なる課題を確認し、必要な対応と進める順番を整理する地域の相談窓口です。
まず、電話・公式LINE・問い合わせフォームで相談日時を予約していただきます。実際の相談は、空き家等の現地訪問またはオンラインで行います。
相談時には、おくやみハンドブックで確認した項目、届いた通知、家に関する書類などを見ながら、すでに終わったことと、これから必要なことを整理できます。必要に応じて、対応できる地域の専門家・事業者をご案内し、ご本人の同意を確認したうえで情報を共有します。
事業者への取次ぎ後も、進捗確認・完了確認を行い、次の解決に向けて伴走します。相談内容と進行状況は「ご相談カルテ」に記録し、継続して確認します。
相談・事業者への取次ぎ・進捗確認・完了確認に、費用はかかりません。
※事業者へ依頼する業務の費用は別途かかります。
専門的な判断、見積もり、契約、作業は各事業者が担当し、利用者と事業者が直接契約します。特定の事業者との契約を前提にせず、内容と見積もりを確認して、ご自身で依頼先を選べます。
お問い合わせフォームまたは公式LINE、お電話から、相談日時をご予約ください。
まとめ|ハンドブックで手続きを確認し、空き家の対応は家ごとに整理する
流山市の正式な冊子名は「おくやみハンドブック」です。流山市が株式会社鎌倉新書との協働のもと、協賛企業等の協力により作成しています。
冊子は原則として、死亡届を提出する際に窓口で渡されます。葬祭業者が死亡届を提出した場合は業者に渡されるため、手元にないときは葬祭業者へ確認してください。市民課・各出張所でも入手でき、市の公式サイトではPDF版も公開されています。
市役所の手続きは、ハンドブックや予約制の「おくやみ相談窓口」で確認できます。その後、実家が空き家になる、家財や管理方法が決まらない、複数の相談先をどう回ればよいか分からない場合は、空き家のこれから相談所で状況と順番を整理できます。
