実家が空き家になったら、防犯は何から?近隣との連携と空き家管理サービス
親の入院や施設入居、相続をきっかけに、突然、実家が空き家になることがあります。戸締まりをしていても、「しばらく誰も来ない家」と分かれば、侵入窃盗だけでなく、室外機や金属類の盗難、特殊詐欺などに悪用される心配もあります。
先に結論をお伝えすると、防犯で最初に考えたいのは、高価な設備を付けることだけではありません。まず、信頼できる近隣の方に家が留守になることと連絡先を伝え、普段と違う様子があれば知らせてもらえる関係をつくります。そのような付き合いを見込めない場合や、家族が遠方にいる場合は、空き家管理サービスによる定期巡回が有用な選択肢になります。
すでに実家が空き家になっている、家族だけでは定期確認が難しい方へ
防犯面の不安、近隣への伝え方、家族でできる管理、専門サービスへ頼む範囲を一緒に整理します。ご希望があれば、相談内容に応じて空き家管理事業者の選択肢もご案内できます。電話・LINE公式・問い合わせフォームで相談日時をご予約ください。相談は現地訪問またはオンラインで行います。
空き家を狙った窃盗は増加しています
警察庁の「令和7年の犯罪情勢」によると、発生場所が空き家となる窃盗犯の認知件数は、令和2年の3,180件から令和7年の11,958件へ増加しています。令和7年は、侵入窃盗で貴金属・宝石、家電製品、金属類を含む被害が前年より増え、非侵入窃盗では室外機などの被害も増加しました。
また警察庁は、空き家が特殊詐欺の被害金や不正薬物の受取場所として悪用される実態についても注意を呼びかけています。郵便受けに架空の表札を付ける、不在連絡票を抜き取る、合鍵を使って侵入するといった手口が示されています。
数字だけで不安をあおる必要はありませんが、「鍵を掛けたから大丈夫」と考えず、人の目と定期的な管理を切らさないことが大切です。
最初の防犯は、近隣の方とのコミュニケーション
空き家の異変は、所有者より先に近隣の方が気づくことがあります。見慣れない人の出入り、郵便物の滞留、窓の破損、庭木の変化、夜間の明かりなど、普段その場所を見ている人だから分かる変化があります。
千葉県警察も、空き巣対策として「あいさつ運動」や、ご近所同士で顔見知りになり、留守中の来客に声を掛け合うことを案内しています。警察庁も、近所付き合いが活発で地域のつながりがある地域は侵入犯罪に強いと説明しています。
近隣の方へは、無理のない範囲で次のことを伝えます。
- 家がしばらく留守になること
- 所有者・家族が定期的に確認すること
- 緊急時に連絡できる家族の電話番号
- 管理事業者が出入りする場合は、会社名や訪問頻度
- 不審な出入りや破損に気づいた場合の連絡方法
「見守ってください」と大きな負担をお願いするのではなく、異変があったときの連絡先を知ってもらうことが目的です。連絡先を書いた紙を渡し、伝えた相手と日付を家族でも共有しておくと安心です。
近隣との付き合いが見込めないときはどうする?
すべての実家で、近隣との関係を築けるわけではありません。
- 親が近所付き合いをしていなかった
- 家族が遠方にいて、近隣へ挨拶に行きにくい
- 周囲も空き家が多い
- 相続した家で、地域の人をほとんど知らない
- 家族が定期的に通うことが難しい
このような場合、空き家管理サービスは「近所付き合いの代わり」ではなく、人の目が途切れる期間を補う方法として役立ちます。
国土交通省も、当面は除却や活用をしない空き家には適切な管理が欠かせず、遠方に住むなど自分での管理が難しい場合は、空き家管理業者や修繕業者の利用を検討するよう案内しています。
空き家管理サービスで確認できること
サービス内容は事業者や契約によって異なりますが、一般的には次のような項目があります。
- 建物外周、窓、扉、塀、屋根などの目視確認
- 郵便受けの確認、チラシ等の回収
- 庭木、雑草、不法投棄の確認
- 室内の通風、通水、雨漏り、異臭の確認
- 訪問後の写真付き報告
- 台風や地震後の臨時確認
- 異常が見つかった場合の家族への連絡
月1回の巡回だけで犯罪を完全に防げるわけではありません。しかし、郵便物や雑草を放置せず、定期的に人が訪れている状態をつくり、破損や異変を早く把握する助けになります。
流山市でも、所有者・管理者に適切な管理を求めています
流山市は、空き家の管理を怠ると、屋根材の飛散、外壁の破損、草木の繁茂など、衛生・防災・防犯面の問題が生じ、近隣の生活に影響すると案内しています。
市の制度や空き家対策について確認したい場合は、流山市まちづくり推進部 建築住宅課 企画・住宅室(04-7150-6088)が窓口です。
※窓口、電話番号、制度などは変更されることがあります。最新情報は流山市公式サイトへご確認ください。近隣市に空き家をお持ちの方は、物件所在地の市区町村へご確認ください。
例えば、こんな相談の流れになります
流山市で一人暮らしをしていたお母さまが施設へ入居し、市外に住むご家族が実家を管理することになったとします。売却や賃貸はまだ決めておらず、当面は空き家として残す予定です。
まず、両隣や以前から付き合いのある近隣の方へ、家が留守になることと家族の連絡先を伝えます。家族は月1回なら訪問できますが、台風後や郵便物の確認まで担うことは難しい状況です。
相談所では、家族ができる確認、近隣へお願いするのではなく共有しておくこと、専門サービスへ任せたい範囲を整理します。そのうえで、屋外巡回だけでよいのか、鍵を預けて屋内も確認する必要があるのかを考え、ご希望に応じて空き家管理事業者の選択肢をご案内します。
契約前には、訪問頻度、写真報告、鍵管理、緊急時の追加料金を確認します。管理を始めたあとも、家を持ち続けるのか、将来活用するのかを急いで決めず、家族の状況に合わせて見直します。
防犯から、実家のこれからを一緒に整理します
空き家の防犯は、設備を一つ付ければ終わるものではありません。近隣への連絡、家族の訪問、郵便物、庭、建物の確認、管理サービスを組み合わせ、人の目を切らさない仕組みをつくることが大切です。
流山・東葛地域 空き家のこれから相談所では、現在の管理状況、家族が通える頻度、近隣との関係、今後の予定を伺い、まず必要な防犯・管理を整理します。ご希望があれば、相談内容に応じて地域の空き家管理事業者の選択肢をご案内します。
- 何度でも、ご相談に費用はかかりません
- 実際のご相談は訪問またはオンラインで行います
- 依頼先はご自身で選べます
- ご同意後に必要な情報だけをおつなぎします
- 進行を支援し、完了後の状況まで確認します
相続後の実家や空き家について、電話・LINE公式・問い合わせフォームで相談日時をご予約ください。相談は現地訪問またはオンラインで行います。
LINE・フォームは24時間、相談日程の予約を受け付けています。電話受付は平日9:00〜17:00(相談担当:中原)です。
