親の介護、何から相談する?最初に整理したい5つのことと相談先
「最近、同じ話が増えた気がする」「買い物や通院が大変そう」「離れて暮らしていて、普段の様子が分からない」。親の変化に気づいても、介護が必要な状態なのか、どこへ何を相談すればよいのか、すぐには判断できないものです。
先に結論をお伝えすると、家族だけで介護の必要性を決めたり、利用するサービスを選んだりする必要はありません。まずは、今起きている変化と、本人・家族が困っていることを短く整理し、地域の相談窓口へつなぐことから始めます。
「介護の相談」と言えるほど整理できていなくても大丈夫です
相談前に、病名や要介護度、希望するサービスをそろえる必要はありません。「何を伝えればよいか分からない」という段階から相談できます。
例えば、次のような変化は相談の入口になります。
- 食事の量が減った、同じ物ばかり買っている
- 薬の飲み忘れや通院日の勘違いが増えた
- 室内の移動、入浴、着替えがつらそうになった
- 郵便物や支払いの管理が滞っている
- 以前より外出や人との交流が減った
- 家の中に物が増え、転倒が心配になった
- 家族への電話や呼び出しが増えた
一つだけでは、直ちに介護が必要とは限りません。複数の変化が重なっている場合や、本人・家族の負担が続いている場合は、早めに状況を共有しておくと次の選択肢を考えやすくなります。
最初の相談前に整理したい5つのこと
1.いつ、どのような変化があったか
「最近大変そう」という印象だけでなく、「通院日を間違えた」「同じ食品が多く残っていた」など、見聞きした出来事を書きます。正確な日付が分からなくても、「お盆に帰省したとき」「春頃から」のような時期で十分です。
2.本人が困っていること、家族が心配していること
本人と家族では、困りごとの見え方が異なることがあります。
本人は「買い物だけ手伝ってほしい」と考え、家族は「火の管理や服薬も心配」と感じているかもしれません。どちらかを正解にせず、それぞれの言葉を分けてメモします。
本人が「困っていない」と話す場合も、無理に認めさせず、家族が実際に見たことと心配していることを相談先へ伝えます。
3.今の暮らしを支えている人と頻度
家族、近隣の方、医療機関など、すでに関わっている人と頻度を書き出します。「誰か一人に負担が集中していないか」も確認し、家族が疲れている場合は、その負担も相談内容に含めます。
4.住まいの中で危険・不便になっている場所
玄関、廊下、階段、浴室、トイレ、寝室から台所までの動線を見ます。段差、手すりの有無、夜間の照明、床に置かれた物などを確認してください。
ただし、本人の了承なく家中を片付けたり、家具の配置を大きく変えたりすると、不安や対立につながる場合があります。まず危険な場所を共有し、必要な対策を相談してから進めます。
5.これからも大切にしたい本人の希望
「できる限り今の家で暮らしたい」「通っている病院を変えたくない」など、本人が大切にしたいことを確認します。一度で結論を出さず、状態や家族の状況が変わったときに改めて話し合います。
流山市では「高齢者なんでも相談室」が地域の相談窓口です
流山市では、地域包括支援センターを「高齢者なんでも相談室」と呼び、市内5か所に設置しています。保健師・看護師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどが連携し、介護、福祉、健康、医療などの相談を受けています。
住んでいる地区によって担当の相談室が分かれます。所在地、電話番号、担当地区は流山市公式サイトで確認できます。
※窓口、担当地区、受付方法などは変更されることがあります。最新情報は流山市公式サイトまたは各相談室へご確認ください。近隣市にお住まいの方は、各市区町村の地域包括支援センターをご確認ください。
相談するときは、先ほど整理した5項目のうち、分かる範囲だけ伝えます。本人が一緒に相談できない場合は、まず家族から相談できるかを担当窓口へ確認してください。
介護の始まりは「実家のこれから」を考える入口にもなります
介護の相談を始めると、通院や買い物、住宅内の安全、郵便物、契約、家財など、住まいに関する課題も見えてきます。
この段階で、家を売る、貸す、家財を処分すると決める必要はありません。本人が家へ戻る可能性、維持にかかる手間、家族の距離と負担を整理し、必要なことから順に考えます。
親が施設に入ったら、家はどうする?「戻る可能性」で考える片付けと管理
家財を整理する場合も、先にご家族が「売れる物」を選別する必要はありません。貴重品・重要書類・残したい物を確保したあと、残りは仕分ける前に、家財や日用品までまとめてリユースの査定を受けます。査定後に残った物だけ、自治体の収集や片付け事業者などの方法を検討すると、判断の重複を減らせます。
例えば、こんな相談の整理になります
流山市で一人暮らしをする80代のお母さま。お盆に帰省したご家族が、冷蔵庫に同じ食品が多いことと、薬が余っていることに気づいたとします。
お母さまは「まだ一人で大丈夫」と話していますが、ご家族は遠方に住んでおり、毎週訪問することは難しい状況です。まず、食品や薬の状態、通院日、本人が困っている買い物についてメモし、担当の高齢者なんでも相談室へ相談します。
介護サービスを先に決めず、本人の生活状況と希望、家族ができることを共有します。同時に、室内で転倒につながりそうな場所を確認します。
将来、住み替えや施設入居を検討することになったら、家を空ける期間、郵便物、庭、家財の扱いを別の課題として整理します。一度にすべてを決めず、介護と住まいをつながった課題として見渡すことで、今必要な行動が分かりやすくなります。
介護の判断は専門窓口へ、実家の課題は相談所へ
親の介護が気になり始めたとき、介護制度や医療に関する判断は、高齢者なんでも相談室、ケアマネジャー、医療機関などの専門窓口へご相談ください。
流山・東葛地域 空き家のこれから相談所では、介護や入院などを経て人が住まなくなった実家について、家財、管理、相続・手続きなどの困りごとを整理します。何から手をつけるか分からない段階からお話を伺い、必要な分野と進める順番をご一緒に確認します。
- 何度でも、ご相談に費用はかかりません
- 実際のご相談は訪問またはオンラインで行います
- 依頼先はご自身で選べます
- ご同意後に必要な情報だけをおつなぎします
- 進行を支援し、完了後の状況まで確認します
相続後の実家や空き家について、電話・LINE公式・問い合わせフォームで相談日時をご予約ください。相談は現地訪問またはオンラインで行います。
LINE・フォームは24時間、相談日程の予約を受け付けています。電話受付は平日9:00〜17:00(相談担当:中原)です。
