相続後の実家を「売る・持ち続ける」——家族で決める前の4つの準備
相続した実家について、「売るのか、持ち続けるのか」「貸すことはできるのか」と家族で迷うことがあります。思い出のある家だからこそ、すぐに結論を出すのは簡単ではありません。
話し合いの目的は、急いで売却を決めることではありません。家族が同じ情報を確認し、納得できる選択肢を整理することです。そのために準備しておきたいことを4つにまとめます。
準備① 家族の希望と権利関係を確認する
まず、「誰が住みたいか」「残したい人がいるか」「管理を続けられるか」を家族で確認します。同じ実家でも、近くに住む人と遠方に住む人では、感じている負担や思いが異なります。
相続人や名義、相続登記などの確認が必要な場合は、司法書士などの専門家へ相談します。相談所では状況を整理し、必要に応じて適切な専門家へつなぎます。
準備② 維持にかかる数字を揃える
固定資産税、保険料、定期的な管理費、庭木の手入れ、今後必要になりそうな修繕費などを確認します。持ち続ける場合の負担を数字にすると、感情だけでなく現実的な条件も踏まえて話せます。
空き家のまま保留する場合も、施錠、郵便物、通風、庭木、近隣への対応など、誰が何を担当するか決めておくことが大切です。
準備③ 複数の選択肢と提案内容を確認する
売却価格だけでなく、「そのまま売れるか」「修繕してから売るか」「賃貸や活用が可能か」「解体が必要か」など、物件によって選択肢は異なります。
必要に応じて複数の不動産事業者へ見積もりや提案を依頼し、金額と対応内容の両方を確認します。物件情報を複数社へ共有する場合は、事前に相談者の同意を確認します。最終的な依頼先を決めるのは相談者ご本人です。
家財や残置物が残っていても確認できる場合があります。「片付けが終わるまで相談できない」と考えず、現在の状態から相談してください。
準備④ 「今は決めない」場合の管理を決める
話し合いの結論が保留でも問題ありません。ただし、保留と放置は違います。当面の管理方法、費用の分担、次に話し合う時期を決めておくと、建物の劣化や家族間の行き違いを抑えやすくなります。
「半年後にもう一度話す」「査定結果が揃ってから考える」など、次の確認時期だけでも決めておきましょう。
例えば、こんな相談の流れです
お父様の相続後、流山の実家をどうするか迷っていた兄妹のケース。
- 現在の名義、家財の状況、家族それぞれの希望を確認
- 必要な手続きと、空き家の管理にかかる負担を整理
- 相談者の同意を得て、複数の地域事業者から提案と見積もりを取得
- 金額と対応内容を家族で比較し、兄妹自身が依頼先を決定
- 相談所が対応状況を確認しながら、完了まで進行を支援
まとめ——決める前に、判断材料を揃える
相続後の実家をどうするかは、売却価格だけでは決まりません。家族の希望、維持費、建物の状態、今後の使い方を整理し、複数の選択肢を確認することが大切です。
空き家のこれから相談所では、相談内容を整理し、必要な専門家・地域事業者につないだ後も、対応完了まで状況を確認します。何から始めるか迷っている段階でもご相談ください。
家族での話し合いが進まない場合は、実家のことで兄弟の話が進まないときの考え方もあわせてご覧ください。
必要な分野への接続後も進行を支援し、完了後の状況まで確認します。
相続後の実家や空き家について、電話・LINE公式・問い合わせフォームで相談日時をご予約ください。相談は現地訪問またはオンラインで行います。
LINE・フォームは24時間、相談日程の予約を受け付けています。電話受付は平日9:00〜17:00(相談担当:中原)です。
