台風の前後、空き家はどこを確認する?離れて暮らす家族の点検チェックリスト
台風が近づくと、離れて暮らす実家のことが気になっても、「何を確認すればよいか」「いつ見に行けばよいか」と迷いやすくなります。
空き家は日常的に住んでいる人がいないため、雨漏りや飛散物、窓・雨どいの破損などに気づくまで時間がかかることがあります。一方で、風雨が強まってから現地へ向かうのは危険です。
大切なのは、台風が来る前に無理のない範囲で備え、通過後は安全を確認してから記録を残すことです。屋根など危険な場所へ自分で上る必要はありません。
この記事では、離れて暮らすご家族が、空き家になった実家を確認するときの順番をまとめます。
台風が近づく前に、まず「誰が確認するか」を決める
最初に、現地を確認する人と連絡方法を決めます。
- 所有者または管理を担当する家族
- 近くに住む親族
- 空き家管理を依頼している事業者
- 修繕を相談できる建築・設備事業者
近隣の方へ連絡する場合も、危険なときに敷地へ入ってもらうことは頼まず、道路から見える異変があれば連絡をいただく程度にします。
家族が遠方にいる、仕事や介護で動けない場合は、「今回は誰も行けない」という状況も早めに共有してください。無理に家族だけで対応せず、地域の空き家管理サービスへ点検を相談する方法があります。
台風前の点検チェックリスト
風雨が強まる前に、安全な地上から次の点を確認します。
1.戸締まりと窓まわり
- 玄関、勝手口、窓の鍵が閉まっているか
- 雨戸やシャッターが無理なく閉まるか
- 窓ガラスにひび、窓枠にがたつきがないか
- 外から見て壊れかけたひさしや板がないか
固くなった雨戸を無理に動かすと、外れたりけがをしたりするおそれがあります。異常がある場合は、専門事業者へ相談してください。
2.庭・ベランダ・建物の周囲
- 植木鉢、物干し竿、清掃道具など飛ばされそうな物がないか
- トタン、シート、看板などに浮きや外れがないか
- 折れそうな枝や、電線へ近づいた樹木がないか
- 側溝や排水口の周囲に落ち葉やごみがたまっていないか
千葉県は、トタン、アンテナ、ビニール、倒れそうな樹木などが電線に接触すると、停電の原因になる場合があるとして、台風接近前の点検を案内しています。
3.雨どい・外壁・屋根は地上から見る
- 雨どいの外れや大きなたわみがないか
- 外壁に浮き、剥がれ、大きな亀裂がないか
- 屋根材やアンテナに目立つずれがないか
屋根や脚立へ上って確認するのは危険です。地上から見て異常が疑われる場合は、写真を撮り、建築・修繕事業者へ確認を依頼します。
4.室内と契約状況
- 天井や窓際に以前からの雨染みがないか
- 水道、電気などの契約・停止状況
- 火災保険・地震保険の契約内容と連絡先
- 鍵を預かっている人と保管場所
保険は、空き家になったことで条件が変わる場合があります。災害が近づいてから慌てないよう、契約先と連絡先を事前に確認しておくと安心です。
風雨が強まったら、現地へ向かわない
台風の接近中や通過直後は、倒木、飛来物、冠水、切れた電線などの危険があります。
「雨戸を閉め忘れた」「様子だけ見たい」と思っても、風雨が強まってから空き家へ向かうのは避けてください。気象情報と自治体の避難情報を確認し、ご自身とご家族の安全を優先します。
近隣の方や管理事業者にも、危険な時間帯の確認を依頼しないことが大切です。
台風通過後は、安全確認から始める
天候が落ち着き、道路や周辺の安全が確認できてから現地を見ます。
1.敷地へ入る前に外から確認する
- 電線が垂れ下がっていないか
- 屋根材、外壁、塀などが落下しそうになっていないか
- 樹木が倒れたり、大きな枝が折れたりしていないか
- 道路や敷地が冠水していないか
- ガス臭や異常な音がないか
危険が疑われる場合は近づかず、消防、警察、電力・ガス会社、自治体など、状況に合った連絡先へ相談します。
2.外部と室内を順番に記録する
安全に入れる状態であれば、建物の外側から確認し、その後に室内を見ます。
- 屋根、雨どい、外壁、窓、雨戸
- 庭木、フェンス、物置、塀
- 天井、壁、床、窓まわりの雨漏り
- 漏水、湿気、カビ、異臭
- 電気設備や家財への浸水
破損を見つけたら、片付けや修理を始める前に、全体と近接の写真を撮り、確認した日時を記録します。保険会社や修繕事業者へ相談するときに、状況を伝えやすくなります。
3.応急処置を自分だけで判断しない
濡れた電気設備、落ちかけた屋根材、壊れた窓、傾いた塀などは、ご家族だけで直そうとせず、専門事業者へ相談してください。
雨漏りを受ける容器の設置など室内で安全にできる対応であっても、天井の膨らみや電気設備の近くには注意が必要です。
遠方で確認できないときは、平常時から仕組みをつくる
台風のたびに急いで予定を調整するより、平常時に次のことを決めておく方が安全です。
- 鍵を誰が管理するか
- 台風前後の点検を誰に依頼するか
- 緊急時の連絡先
- 写真と報告をどのように残すか
- 修繕が必要な場合、誰が判断するか
- 保険会社、管理事業者、専門家の連絡先
国土交通省も、空き家を当面活用・除却できない場合は適切な管理が必要であり、遠方などで自分による管理が難しいときは、空き家管理業者や修繕業者の利用を検討するよう案内しています。
地域の管理サービス例|京和ガス
流山市と柏市の一部にある戸建ての空き家では、空き家のこれから相談所の参加事業者である京和ガスの空き家管理サービスも選択肢の一つです。
同サービスでは、月1回の外部目視点検、郵便物の回収、玄関周りの簡易清掃、草木の確認に加え、地震・台風・火災などの災害発生が懸念される場合の臨時外観点検が案内されています。プランによっては、通風・換気、通水、雨漏り・カビなどの確認、室内の簡易清掃、写真付き報告にも対応しています。
京和ガスとのガス・電気契約の有無にかかわらず利用できますが、対象は同社供給エリア内の戸建て空き家で、建物の状態などによって利用できない場合があります。対象地域、点検内容、料金、契約条件は、申し込み前に京和ガスの案内ページでご確認ください。
空き家のこれから相談所では、京和ガスを含む地域事業者のサービス内容を整理し、ご事情に合う対応方法を一緒に検討します。特定の事業者との契約を前提にせず、内容と見積もりを確認してから依頼先を選べます。
日常の管理については、実家が空き家になったら、防犯は何から?もあわせてご覧ください。
まとめ|危険なときに見に行くのではなく、前後の確認を決めておく
台風時の空き家管理で大切なのは、風雨が強まってから現地へ向かうことではありません。
- 平常時に担当者と連絡先を決める
- 台風前に地上から戸締まり・飛散物・排水などを確認する
- 接近中は現地へ向かわない
- 通過後は周辺の安全を確認し、写真と日時を記録する
- 危険な場所や修繕は専門事業者へ相談する
空き家のこれから相談所では、流山・東葛地域の実家や空き家について、管理、修繕、保険、家財整理など複数の課題を一つの窓口で整理します。依頼先を決める前の段階でも構いません。
必要な分野への接続後も進行を支援し、完了後の状況まで確認します。
お問い合わせフォーム・公式LINE・お電話で相談日時をご予約ください。相談は現地訪問またはオンラインで行います。
