相続した実家が“負動産”にならないために——確認したい3つの負担と選択肢
「持っているだけで負担になる不動産」を表す言葉として、“負動産(ふどうさん)”という表現を見かけることがあります。相続した実家について、「うちもそうなるのでは」と不安になる方もいるかもしれません。
ただし、この言葉だけで慌てて売却を決める必要はありません。実家の状態、立地、家族の希望によって選択肢は異なります。まずは、実際にどのような負担が続くのかを確認することが大切です。
確認① 毎年続く費用
空き家を所有している間も、固定資産税、保険料、光熱費、庭木の手入れ、定期的な見回りなどの費用が発生します。遠方に住んでいる場合は、交通費や管理を依頼する費用も考える必要があります。
- 固定資産税・保険料
- 電気・水道など、管理に必要な費用
- 庭木・清掃・換気・郵便物確認の費用
- 現地へ通う交通費、または空き家管理の委託費
まず1年間にかかる金額を書き出すと、「何となく負担」という状態から、家族で比較できる判断材料に変わります。
確認② 管理できないことで進む劣化
人が住まなくなった家は、換気不足による湿気やカビ、雨漏り、設備の不具合、庭木の繁茂などに気づきにくくなります。小さな不具合を放置すると、後から修繕費が増えることがあります。
すぐに売るかどうかを決められなくても、施錠、郵便物、通風、通水、外から見た建物の変化、近隣への影響だけは先に確認しましょう。管理方法を決めておけば、家族で考える時間を確保しやすくなります。
管理の基本は、実家が空き家になったら?放置のリスクと管理の基本でも整理しています。
確認③ 売却・活用・解体の選択肢
実家の選択肢は、売却だけではありません。そのまま維持する、家族が利用する、賃貸などの活用を検討する、建物を解体して土地として考えるなど、物件の状態や地域によって異なります。
判断するときは、一社の意見だけで決めず、必要に応じて複数の地域事業者から見積もりや提案を確認します。金額だけでなく、家財が残っている場合の対応、修繕の必要性、売却までの進め方なども比較します。
相談所が特定の依頼先を一方的に決めることはありません。複数の選択肢を確認したうえで、最終的な依頼先は相談者ご本人が選べます。
「今は決めない」場合も、管理だけは決める
相続直後は、家族の気持ちや手続きが落ち着かず、実家の方針まで決められないことがあります。結論を保留すること自体は問題ありません。
ただし、管理する人、費用の分担、次に現地を確認する日、もう一度家族で話す時期は決めておきましょう。保留中の負担を見えるようにすることで、放置を防ぎやすくなります。
例えば、こんな相談の流れです
お母様の相続後、流山の実家が空き家になったご家族のケース。
- 固定資産税、管理状況、建物と家財の状態を確認
- 当面必要な見回りと、家族で分担する費用を整理
- 相談者の同意を得て、複数の地域事業者から売却・修繕などの提案を取得
- 提案内容を家族で比較し、相談者自身が依頼先と進め方を決定
- 相談所がその後の状況を確認し、対応完了まで進行を支援
まとめ——不安な言葉ではなく、実際の負担を確認する
相続した実家が負担になるかどうかは、一般的な言葉だけでは判断できません。毎年の費用、管理できるか、建物の状態、売却・活用の可能性を順番に確認することが大切です。
空き家のこれから相談所では、現在の状況と困りごとを整理し、必要な専門家・地域事業者と連携して、一つの窓口で解決まで支援します。
必要な分野への接続後も進行を支援し、完了後の状況まで確認します。
相続後の実家や空き家について、電話・LINE公式・問い合わせフォームで相談日時をご予約ください。相談は現地訪問またはオンラインで行います。
LINE・フォームは24時間、相談日程の予約を受け付けています。電話受付は平日9:00〜17:00(相談担当:中原)です。
